12月17日、キャリアコンサルタント国家試験(第30回)の合格発表日だった。
今回は実技の再受験。論述、面接ともに、今の自分にできることはほぼ出し切った、という感覚はあった。だからこそ、もしこれで合格をもらえなければ、キャリコンになる資格がないのだろう――そのくらいの覚悟で臨んでいた。

10時からのWEB発表も、意外なほど落ち着いて確認することができた。
緊張しなかった、というよりも、「やるだけやった」という感覚が、心の構えをつくってくれていたのだと思う。出し切ったからこそ、結果に過度に振り回されずにいられたのかもしれない。

ただ、その「出し切る」境地に至るまでには、やはり一度目の失敗があった。
何がうまくいかなかったのか。どこでズレていたのか。感情に流されず、できるだけ冷静に振り返り、修正を重ねてきた。そのプロセスがあったからこそ、今回の感覚があるのだろう。

振り返ってみると、この過程で、自分の感情をコントロールすること、自分自身を第三者の目で見ること、そしてカウンセリングという営みを俯瞰的に捉える思考の仕方が、ほんの少しではあるが身についてきたように感じる。
試験の合否以上に、その変化こそが、今回得た一番の成果なのかもしれない。

合格を確認したあと、先輩CAの方々に合格の連絡を入れた。
すぐに温かい祝福の言葉をいただき、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。これまで支えられてきたことを、あらためて実感する時間でもあった。

夕方には、試験前にロールプレイの練習相手になってくれたSさんにも連絡を入れた。
ほどなく返信があり、一緒に喜んでくれた。その短いやり取りの中に、練習を重ねてきた時間や、言葉にしなくても共有していた緊張感が、静かによみがえってくる。一人で受けた試験ではあったが、決して一人で辿り着いた結果ではなかったのだと、あらためて感じた瞬間だった。

これでようやく、長かったキャリアコンサルタント資格挑戦の「序章」を終えることができた。そのことが、素直に嬉しい。
ただ、これはゴールではなく、ようやく入り口に立ったにすぎない。

これからも自己研鑽を重ね、キャリアのこと、人生のことを安心して語ってもらえる良き相談者であり続けられるよう、日々を丁寧に積み重ねていきたい。

文:caritabito