――熱中症と向き合う、7月の始まりに――
今年は、6月のうちに多くの地域で梅雨明けが発表され、7月を迎える前からすでに35度を超える猛暑日や熱帯夜が続いています。
季節が急ぎ足で進んでいるような感覚に、体が追いつかない――そんな声も聞こえてきます。
私自身、毎朝6時半に家を出て、自転車で30分かけて通勤しています。
健康のために始めたこの習慣も、最近では「朝から空気が生ぬるい、いや、もう熱い」と感じるほど。
体に良いどころか、熱中症を招くのではないかと思いながら、ペダルをこぐ日々が続いています。
夏本番を迎える前から、私たちの暮らしはすでに「暑さとの闘い」に突入しているのです。
こうした異常な気候のなかで、安全に過ごすためには、「備える意識」を日常の中に持ち込むことが大切です。
感染症の流行を経験した私たちは、マスクや手指消毒が当たり前だった生活を経て、見えないリスクへの備えの大切さを学びました。
今も、気候変動や自然災害、そして猛暑といった新たな脅威と向き合いながら、慎重さと柔軟さをもって暮らすことが求められています。
なかでも熱中症は、気温や湿度、風通し、疲労の蓄積、水分や塩分のバランスなど、複雑な条件が重なって起こります。
今年のように暑さの到来が早い夏は、体が慣れきらず、リスクが高まります。
だからこそ、「特別なこと」ではなく「毎日の小さな習慣」が命を守ります。
- 朝食をきちんととる
- 喉が渇く前にこまめな水分補給を
- 経口補水液やスポーツドリンクを備えておく
- 暑さを感じたら、我慢せずエアコンを使う
- 睡眠をしっかりとり、疲れをためない
- 外出先では帽子や日傘で直射日光を避ける
そして何より、「まわりに気づく」「声をかけ合う」ことが大切です。
「今日は顔色がよくないな」「少し休もうか」「水分、足りてる?」
そんな何気ないひとことが、大きな事故を未然に防ぐきっかけになります。
自分自身の体調にも、どうか敏感でいてください。
「しんどい」と思ったら無理せず伝える。助けを求める。
それは甘えではなく、安全を守るための正しい行動です。
今年の夏は、まだ始まったばかり。
体の声に耳を傾け、まわりと声をかけ合いながら、無理せず、涼やかにお過ごしください。
文:caritabito